コピーの裏側

SKAT飲み!~ハマダさんとそじ坊を語る①~

2019/06/17
 
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SKAT。それは、キャッチコピーの宝箱。宣伝会議賞の1次通過作品からグランプリまで、5555本、すべて見ることができます!そう、一生読んでいられます(笑) 「うわー、こんなアイデアがあったかー!」「うひょー、こんな言葉、どこから見つけ出してくるんだー!」と、思いもしなかった発想を、心の底から楽しめるんですよねぇ。そんな聖書を、ただ一人読みふけるだけでは、もったいない! ということで、今日は、同じく宣伝会議賞に挑戦し続けている、コピーライターのハマダさんと一緒に、SKATのキャッチコピーを、アレコレ語っていきたいと思います! ビールを片手に(笑)


今回はグルメ杵屋のそば屋「そじ坊」の通過作品を見ていきましょう!


よろしくお願いします!


早速、2次通過に、ハマダさんのコピーを発見!!

 

午後は、ずるずるずるずる休みしよっか。


いやー、「ずるずる」は、思いつきませんでした(笑)

実は、応募作品を見直してみたら、ほとんど「ずるずる」で攻めているんですよ!その内の一本が残っていました。


他には、どういうコピーがあったんですか?

「乾杯の挨拶中、早くズルズルしたかった。」
「打ち合わせはダラダラするな。ズルズルしなさい。」
「転職後、もし悩んだら、またここでズルズルしようぜ。」


「ズルズル」でここまで広げられるなんて、発想力すごいですね!特に最後のコピーはウルっときちゃいました。

あ、これは実体験というか、本当にそじ坊で見かけたんですよ!自分が新宿店に行った日に送別会をしてて。「またこの店で飲もう」って会話をされていて。「そじ坊って、職場が変わった仲間も集まれる場所、という価値もあるんだな」と。


すごくいい実話ですね!


通過しませんでしたけどね!(笑) あ、ヒヒ馬さんも2次通過に発見!

 

あの合コンの後さ、
二人でワサビ擦ったよな。


これは、どういう意図で生まれたんですか?

そじ坊の課題を見たときに、真っ先に目に入ったのが「ワサビ」だったんです。「ワサビを擦る」って、思い出になりやすいかなと思って。例えば、合コンの後二人で切なくワサビを擦ったことを思い出すみたいな(笑)


画が浮かびますね!


ハマダさんはワサビで攻めました?


1次通過の作品で、ワサビネタ使ってます!

 

遅刻した飲み会で、みんなが泣いていた。
恐る恐る聞いたら、わさびだった。


面白いですね(笑)


実際お店に行った時に、サラリーマンが多いなぁと思って、サラリーマンネタで攻めてみた作品でした!


このコピーは、CMでもいけそうですね。


あ、ヒヒ馬さんも1次通過にありますね。

 

ここでなら、
父の駄洒落も、
笑ってあげられる。


そじ坊の居心地の良さを、行動で表現できないかなと思って作りました。


僕は好きです。優しい感じが伝わってきて。ちなみに、このコピーは誰を想定しました?息子さんですか?娘さんですか?


娘ですね。父のギャグ、面白くないけど、笑ってあげるという、ツンとした娘です。


ワサビだけに(笑)


まさにそうです(笑) 小笠原さんの3次通過のコピーは、どうですか?

 

何でしょう。そばをすするときの連帯感。


分かりますよね!


共感がすごいです(笑) 「何でしょう」って言い方もうまいですよね。

「何でしょう」って、「何だろう」に比べて、当事者っぽいし、客観的に見ているような感じがするところも上手いなぁと思います。あと、妙な虚しさも感じます。


あと、味とかワサビではなく、「そばをすする」という体験を訴えるところも、新しいと思いました。


これはサラリーマンを長年やっている人じゃないと書けないかなと思います。


確かに!


僕は、フリーが長くなってきてしまったんで、書けなかったです(笑)


他に、気になったコピーはありますか?


藤田さんの書くコピーが好きですね。2次通過は…

 

なんて蕎麦らしい味だ。

お前、今日もいい音出してるな。


1次通過は…

 

「またここ?」の顔がうれしそう。

「飲みに行こうか」がパワハラになる時代だから。

カフェより、深い関係になった。

「今日、ご飯ないから」というメールが嬉しかった。


中でも、「蕎麦らしい」が好きですね!


言葉遊び系のコピーは好きですか?「ズルズル」が好きなハマダさんなら、「蕎麦らしい」という言葉遊びのコピーも好きなのかなと思いまして(笑)


あれ?ヒヒ馬さんは、刺さってないですか?(笑)


いえいえ!そばの本格的な味とユーモアが一気に伝わってくるので、納得の通過作品です!


ヒヒ馬さんは気になったコピーはあります?


3次通過の永末さんのコピーですね!

 

ラーメンは「オタク」。蕎麦は「通」。


ラーメンと比較しました?


一切してないです。この視点はすごい面白いなと思いました。


やっぱり、視点が抜けてますよね。


蕎麦オタクって、いないですよね。


確かに!! そして、三上さんも3次通過されてますね!

 

薬味をトッピングなんて呼ぶなよ。


「蕎麦」ではなく「薬味」に注目するのは、斬新ですよね。


「ラーメンとの比較」も「薬味」も、お二方とも視点が明らかに違うなと思います。そこに注目したか!


「オタク」「通」「薬味」「トッピング」という、お二方とも言葉に注目しているのが、コピーライターっぽい視点だなぁとも感じました!


3次通過の崎山さんのCMはどうですか?

 

□オフィス夜の9時(残業中の静けさ)
部長がそばを食べている。
SE:ぞぞぞーっ。(そばをすする音)
□OLがそばの匂いを嗅ぎながら、仕事をしている。
OLの心の声
(なんで今たべちゃうかなー。もうムリ。もう頭の中そば)
OL「部長」
部長「へ?」
OL「そばハラです」
部長「…そばハラ?」
OL「お先失礼します」
NA:そばハラ感じたらそじ坊へ。


「そばハラ」を言葉を生み出しているのが大きいかなと思いました!

似たような経験をしたことがあるんですよ。残業中、みんながお腹を空かせて働いてる時に、夜食用にお店で買ってきたであろうカレーの匂いを職場でむわ〜と漂わせてる人がいて。マイペースに(笑)


共感があるわけですね!


今思えば笑い話ですけど、当時は「空気読んでー!」と思いましたね(笑)


CMのオチも、「そばハラ」でOLが怒るのかと思いきや、そじ坊に行くという裏切りの面白さもありますよね。でも、オフィスで蕎麦食べるのって、ちょっと想像したことなかったですね。カップラーメンだったら分かるかも(笑)


そういう経験を、今回のそばと置き換えているのかなとも思います。あと、3次通過の土屋さんのCMで…

 

女性A:先週海に行って、海鮮丼食べてきたの!すっごく新鮮だったわ~!
女性B:私はさっきお昼におそば食べてきたの!すっごく信州だったわ~!
女性A:し、信州!?
NA:口の中に、信州、広がる。自然を感じるおそばと生わさび。信州そば処 そじ坊」


「すっごく信州だったわ~!」という言い方がうまいなと思いました!女性同士の会話で、「新鮮」でマウントを取り合うのかと思いきや「信州」かよって!(笑)


確かに、言い返し方が、絶妙ですよね!


もっと信州ネタ書いておけばよかった(笑)


ハマダさんは、長野県で働かれていた経験があるとお聞きしましたが、「信州そば」って、やっぱり違うものなんですか?


地域ごとに違ってますね。中でも、僕が好きなのは、信州上田の「くるみそば」。そばをくるみのタレに付けて食べるという変わったそばがあるんです。あ、そしたら、ヒヒ馬さん、今度一緒に信州行って、そば食べましょう!


ぜひ!それが一番早いですね!(笑) ちなみに、そじ坊のそばはどうでしたか?


やっぱり、美味しかったです!他のお店とは味も風味も全然違いますね。本場の感じをちゃんと再現していて信州だなって感想を抱けたはずなのに、なんで俺は書かなかったんだろうっていう(笑) ちなみに、1次通過をしている石神慎吾さんも、信州で働かれているんですよ!


うわ、6作品も通ってる!

 

無事に越したい日は、大晦日だけじゃない。

年越しそば、引越しそば、残業そば。

働き方改革が必要なのは、あなたの胃腸かもしれない。

成田空港にそじ坊があるのは、よくわかる。

妻は食べに行くと言う。
俺は飲みに行くと言う。

娘がおろしてくれたわさびに涙する。


この中で、特に好きなのはありますか?


「成田空港にそじ坊にあるのは、よくわかる。」 ”よくわかる”って言い方がうまいなぁ。


“よくわかる”って言われると、よくわかりますよね(笑)


ヒヒ馬さんは、好きなのありますか?


「娘がおろしてくれたわさびに涙する。」温かいユーモアが、そじ坊らしいですねぇ。


石神慎吾さん、伊右衛門の課題でシルバーを取られてましたよね。「シャチク」のCM。サラリーマンの哀愁ものが多いんですよ!今回のそじ坊にも哀愁ものがあって、しかも全部うまいという。


ただ哀愁があるわけではなくて、その中に温かみやテーマがありますよね。しかも、蕎麦とサラリーマンネタって、合いますよね。


さらに、信州っていう!(笑) 


あ、この奥村さんのコピーも、いいですね!

 

そばだからこそ、
話せることがある。


すごい分かる気がします。上司と一緒にそばを食べに行くって、すごい距離が縮まった感がありません?


分かります!その関係もふまえて、隣にある加藤さんのコピーとも合わせてみると面白いですね(笑)

 

おい田中、すすり方が弱いぞ。


いい上司と部下の関係だなと思いました(笑)


すすり方で怒られるのかと思いきや、「弱い」って言われちゃったよ。みたいな、いい関係ですよね!


なんでしょう。このコピー同士の連帯感!


小笠原さんのコピーで、うまくまとまりましたね(笑)

 

しかし、ここからさらに、ある応募作品で盛り上がっていきます!次回はその続編をアップします!お楽しみに~!^^

 

 

 

 

 

 

 

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